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 夜のとばりが下りる中、屋外に置かれたピアノを奏でる一人の男性がいた。そしてその傍らには、しっとりと紡ぎ出されるメロディに目を細める1頭のアジア象の姿があった。

 タイにある象の保護施設で撮影された、この穏やかで優しい風景。ぜひみんなも美しい旋律に耳を傾けてみてほしい。
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Beethoven “Moonlight Sonata” for Old Elephant

 虫の声だけが響く夜のしじまの中、1頭の象が男性の引くピアノに耳を傾けていた。象の名前はモンコルといって、今年61歳になるんだそう。

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 アジア象の寿命は野生のもので80歳前後とも言われているが、飼育下ではその半分程度の短さになるんだという。61歳なら相当の高齢と言って差し支えないだろう。

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 ピアノを弾いているのは、タイを拠点に活動しているピアニストのポール・バートンさん。今日はベートーベンのピアノソナタ第14番、「月光」を奏でているよ。

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 美しいメロディに、モンコルもうっとりと聴き惚れているようだ。
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 ここはタイのカンチャナブリ―にある、「エレファントワールド」というゾウたちの保護施設で、マランダーではすっかりおなじみとなったエレファント・ネイチャー・パークと同様に、劣悪な環境にいた象たちを救出し保護しているんだ。

 ここでは観光客にその実態を知ってもらうための園内ツアーなども企画して、象たちと触れ合う機会も設けている。

 この動画で音楽に耳を傾けているモンコルも、長年森林伐採の現場で重労働に従事させられていたんだそう。ひどい環境で暮らすうちに、モンコルは右目と牙を失ってしまっていた。どうか今後はこの静かな環境で、穏やかな余生を過ごしてくれるよう祈りたい。



written by ruichan

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