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 深海魚の中にはその厳しい環境で生き抜くために、われわれの想像を超えるような不思議で不気味な進化を遂げている者たちがいる。

 まるで異世界のクリーチャーとしか言いようのないルックスを持った彼らを「キモ可愛い!」と愛でるもよし、遠くからそっと眺めて楽しむもよし。

 今日もまたこんな魚の映像が、深い深い海の中から届いたのでみんなにもシェアしておこう。
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The Pacific viperfish has fangs to-die-for

 アメリカのカリフォルニア州にあるモントレーベイ水族館研究所(MBARI)の無人探査機が、不思議な魚の映像を捉えた。

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 全身がメタリックな銀色に輝く、シャープな印象の魚である。
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 特徴的なのはこの顔だ。身体に見合わぬ巨大な牙で、もしかして口が閉じていないんじゃないか?

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 この魚、「ヒガシホウライエソ」と言って、日本近海を含む温帯~亜寒帯域の深海に棲む魚である。口を大きく開いてエビや小魚などを食べるのだが、この牙が檻のような役目をして、生き物の乏しい深海において、捉えた獲物を逃がさないように進化したらしい。

 アップにするとさらに怖い。

 この映像を公開してくれたモントレーベイ水族館研究所(MBARI)は、パソコンのメーカーとしてのイメージが大きいHP社の共同創設者が出資して設立されたもの。その名の通り、モントレーベイ水族館に付設された研究所だ。

 
 ここは規模では昨今流行りの巨大テーマパークのような水族館には劣るものの、明確なテーマと地域に密着した展示、学術分野への徹底した取り組みと環境教育で、世界の水族館の中でもベスト3に入る評価を受けている。

 見どころはなんと言っても、巨大なケルプ(海藻)のあるこの水槽。魚の飼育よりも、海藻をここまで育て維持する方が大変なのだそうだ。


 イワシのトルネードも見られるかも。

 最近では深海の「音」をライブ配信するなど、海洋への理解を深めてもらうための様々な取り組みも行っている。

 イルカショーのような派手なアトラクションはないが、本当に海について知りたい、学びたい人にはおススメの水族館なので、カリフォルニアへ旅行する機会があれば、ぜひ寄ってみてはいかがだろうか。

written by ruichan

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