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 ニンゲンが自然界に放置してしまった漁網や釣り糸、釣り針などのために命を落とす海洋生物たちは、年々増え続けているのが現状だ。何とかしたい、だけど何をしたらいい?

 今日は実際にそんな生き物たちの救助活動を行っている、ナミビア在住のヒーローたちをご紹介しよう。
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Kayakers help save seal pups entangled in netting.

 カヤックのパドルを手に、ビーチを走る撮影者さん。行く手にはミナミアフリカオットセイの群れがいて、何事か?と蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。

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 撮影者さんの目的はこの子供のオットセイ。首に漁に使う網がきつく巻き付いているのが見えるだろうか?

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 多少強引に身柄を確保し、ハサミで網を切っていく。しかしガッツリと巻き付いていて、なかなか手強い。オットセイの皮膚まで切ってしまいそうでハラハラするね。

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 ときにはこんな風に、紐用のカッターを使うことも。
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 この青いネットは、ミナミアフリカオットセイの救助用に開発したもの。このおかげで、捕獲~網を切るまでが効率的に進むようになったそうだ。

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 この活動を進めているのは、撮影者でもある写真家のスカルク・ロウさんと、カヤック・ツアーの会社を運営しているノーデ・ドレイヤーさん。ナミビア在住の2人は、これまでに300匹ものオットセイたちを救ってきたんだ。

 オットセイに限らず、ニンゲンが放置した漁網やフックに絡まって、命を落とす海の生き物たちは後を絶たない。クジラウミガメジンベイザメ、そしてマンタなど、ダイバーに助けを求めてくる彼らの姿は、マランダーでもたびたびお伝えしている通りである。



 2人はもっと効率的にオットセイたちを救えるよう、ハサミや捕獲用の網、追跡用のタグなどを開発するためのクラウドファンディングも立ち上げているので、興味のある人は見てみてね。

「ありがとう!」って言いに来たのかな。
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2022.1.17 アシカ→オットセイに修正して再送しました。
written by ruichan

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