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 動物たちの天性の才能のひとつとして、過去を恨まないというところが挙げられる。過去の痛みや悲しみをいつの間にか昇華して、過去を踏み台にあらたな毎日を送ることができるのだ。

 今回も、少し不幸な思いをした猫が、過去を乗り越え、異種動物と深い絆を結ぶ姿を撮影した動画が発見された。
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 この動画に映っている猫のミアは小さな頃、サイに尻尾を噛みちぎられた苦い思い出がある。けれども、痛い思い出はどこへやら、現在ミアの親友はご覧の通りサイである。ミアはサイという生き物に心を閉ざさなかった。

 このサイはエミルカという名だそうだ。もちろんミアの尻尾を噛みちぎったのとは別のサイだが、ミアはエミルカに全身で甘えている。エミルカのミアを見つめる瞳もなぜだか慈愛に満ちているようだ。

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 ミアの尻尾は少し短くなったけれど、その代わり大きなものを得た。今では角の生えた大きな友達に無邪気に近寄り体をこすりつけている。

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 ミアとエミルカはチェコ共和国にあるサファリパークで出会った。サイの厩舎にてネズミ捕りのために何匹かの猫が飼われることとなり、その中にミアはいた。

 他の猫たちはサイに怯えて近寄らなかったが、ミアはちがったそうだ。それ故、サイにより尻尾を噛みちぎられたけど、新たにサイの友達もできた。そしてミアがサイに近寄る姿を見て、他の猫もおずおずとサイと交流を持つようになったという。なお、ミアの尻尾を噛みちぎってしまったサイは今年6月にルワンダの国立公園に移送されたとのこと。

written by kokarimushi

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