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 ミニチュアホースの保護活動をしている一家がとある1頭の馬をみつけたのは、ちょっとした偶然だった。クリスマスの贈り物として、ローカルの取引サイトに掲載されていたのを見つけたんだ。

 どう見ても“普通のミニチュアホース”より小さい、いくら「ミニチュア」といっても小さすぎる。

 そのミニチュアホースは、小人症(ドワーフィズム)だった。しかも、前足の骨に異常があり、関節が普通と違うほうへ曲がっていたんだ。
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Tiniest, Fuzziest Mini Horse Starts Dancing With Joy | The Dodo Little But Fierce

 普通の家庭に引き取られては、おそらく長くは生きられないだろうと判断した一家は、そのミニチュアホースを保護し、マーサと名付けた。

 マーサは、一家が飼っているゴールデン・レトリバーよりも小さかった。でも元気いっぱいで、いつも走りたがっている。

 足の状態は見るからに痛そうで、長年、馬を保護してきた一家からすれば「なぜ動けているのか不思議なほどだった」にもかかわらずだ。

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 でもこのままでは、きっと走ることはおろか、いずれ歩けなくなってしまう。

 獣医師にみせたところ、アメリカンミニチュアホース種にみられる遺伝性の骨の疾患だとわかった。通常では、安楽死させられるという。

 手術という選択肢もあったが、前例がないため、手術したからといってよくなるかどうかはわからない。

 そんな状況の中で、一家が取った選択は、ひづめをトリミングすることだった。

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 その程度で、マーサの足が良くなるとは到底思っていなかったようなんだけど……これがなんと、見事に功を奏したんだ。

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 関節から外側へ曲がっていた足がまっすぐになったことが、ひと目で分かる。ひづめを整えたことでマーサの足は日に日に良くなっていき、より長く走れるようになった。

 引き取られた頃は、トイレシーツを敷き詰めた屋内で保護されていたマーサ。すっかり元気になった今は、ほかの馬たちと同じ小屋に、専用の寝床を用意してもらっている。

 馬小屋で暮らすほかの仲間たちのところへ行って、いつもおしゃべりをするんだって。

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 そんなマーサが、元気よく走り回る動画をインスタグラムで観てみよう。


 喜びのあまりタップダンスよろしくその場でとびはねたり、ムーンウォークでカメラににじりよってきたり、そうかと思えば突然走り出したり。

 動画から響く小気味良いひづめの音は、マーサの足が良くなって、思う存分走れるようになった証拠だと思うと、とっても愛おしい気がするね。

 

 小さな体に、エネルギーと愛がいっぱいに詰まったマーサ。走る姿を観ているだけで、こっちまで元気がもらえる気がするよ。

written by momo

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