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image credit:Instagram

 ピットブルは闘犬として育種されてきた犬種である。戦うために生み出され、強くなるために鍛えられてしまったピットブルにはいつだって偏見と危険が付きまとう。

 強くたくましく勇敢なピットブルは今もなお人知れず闘犬に悪用されてしまっているのだ。今回、おそらく闘犬の世界に巻き込まれていたのではないかと推測されているピットブルが新たな家族と出会い、本当の犬生を取り戻す姿が撮影された動画が発見された。
 
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 こちらのピットブル犬はジンジャー。ジンジャーは施設で安楽死を待っていたところをすんでのところで一時預かりの方に救われた。出会ったばかりの頃、ジンジャーは何もかもを恐れていたという。触れられることも嫌がり、恐怖心の塊だったという。散歩用の紐をつけて歩くことを知らない様子だったそうだ。

 闘犬の世界から保護された犬たちは大抵そのまま安楽死させられてしまうことが多いという。幼いころからシニアになるまでを闘犬の世界で過ごしてしまった犬は、普通の犬に戻れないとみなされているからだそうだ。

 しかし今回「闘犬だったとしてもひょっとして犬としての暮らしを取り戻せるのでは?」という呼びかけを行った人物の存在もあり、ジンジャーさんは犬との暮らしの経験が豊かな方に預かってもらうことになった。そこで8か月暮らし、いわゆるリハビリのような生活を送った。おやつや昼寝、お散歩や冒険を学び、お友達や家族もできたという。犬としての社会復帰というわけだ。すると、どうだろう。気が付いたら誰よりもジンジャーのいとおしさを知っている里親さんは、「この子はうちの子にします」と宣言し、本当のママになった。

 2008年に普通の犬としての暮らしを始めたジンジャーさんは、今はもうすっかり甘えん坊の女の子になった。目には光が宿り、人間への不信感は消え去った。

 「ジンジャーを引き取ると決めた時、“この子の残された犬生に何をしてあげられるか”ということをたくさん考えました。もしジンジャーが幸せいっぱいの1匹の犬に立ち返れた時、その時が私には今楽しみでなりません。」と語る飼い主さん。

 2008年に引き取られてからもう11年が経った。すっかりシニア犬になったジンジャーだけど、Instagramを見る限りでは、非常に充実した犬生を過ごしているように見える。ピットブルは非常に賢く、本来我慢強く、素直で、人間には深い愛情を示す忠誠心と服従心が強い性格である。早期の社会化と服従訓練をすれば犬からリーダーとしての信頼を得られるといわれている。

 今もなおピットブルを興味本位で飼ったり、きちんとしつけられない飼い主のもとで暮らしたピットブルによる殺傷事件が多発しているのは確かである。だがそれは人間の手によって植えつけられた闘争本能によるものであることを忘れてはならない。きちんとしつけて、愛情を与え信頼関係を築き、制御下におけばこれほど賢く愛情あふれた献身的な犬はいないだろう。

written by kokarimushi

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