例えばどこかを旅している途中、あるいはハイキングや行楽で立ち寄った場所で、弱ったりケガをしたりで動けなくなっている生き物に気付いたとしたら、みんなだったらどうする?
ここは自分の地元じゃないし、自分や誰かのペットでもない。そのまま立ち去っても、誰も責めたりしないだろう。
でも一生懸命生きようとしている命を、見捨てていくことはできない。今日はそんな気持ちでカンガルーの赤ちゃんを救った、一人のバイク乗りのお話をしよう。
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KANGAROO ON MOTORCYCLE – Joey in ma pouch NO JOKE! "rescue"
傷心旅行の最中に撮影者さんが見つけたものは……
オランダ人のユーチューバー、ダニエルさんは婚約者との別れを経験し、傷ついた心を癒すために1人オーストラリアへと旅立った。
大自然の中をバイクで旅していたある日のこと。この日ダニエルさんは寝袋を失くしてしまった上、冷たい雨にも降られて散々な気分で走り続けていたんだ。
「ウシの骨?」
さすがオーストラリア、そこいらじゅうにいるカンガルーたち。
と、突然ダニエルさんは何かに気付いて、バイクをUターンさせた。戻ってみると、そこにいたのはまだ小さなカンガルーの赤ちゃんだった!
まだ立つこともおぼつかないカンガルーの赤ちゃんを保護
柵を乗り越え、思わず赤ちゃんを保護してしまったダニエルさん。周囲には親らしき影はなく、赤ちゃんはまだ自分では立つことすらできないようだ。
ママのお腹の袋を探すかのように、ダニエルさんにすり寄ってくる赤ちゃん。
「ええと、どうしたらいいんだろう…」と途方に暮れるダニエルさん。
ここは外国、しかも大自然のど真ん中。しかし動けない赤ちゃんを、このまま置き去りにすることはできない!
よし、ジャケットの中がママのポケット代わりだ!
意を決したダニエルさんは、ジャケットのなかにカンガルーの赤ちゃんを入れ、一番近い野生動物のためのシェルターまで届けることにした。
だが近いと言ってもここはオーストラリアである。シェルターまでの距離はなんと80km以上! 雨の降った後の道は、決してロードバイクに優しくはない。
途中「このままこの辺に置いて行ったらどうなるかな……いや、無理! 絶対に俺が助けてやるからな!」と、自分と赤ちゃんを励ましつつ、ようやくシェルターにたどり着くと、赤ちゃんを託して一安心。
カンガルーの母親は、自分が天敵などに襲われて危ない目に遭ったとき、逃げ延びるために子供を置き去りにすることがあるんだそう。自分が生き残れば、また子供を産んで種全体の繁栄につなげることができるからだ。
今回カンガルーの群れの近くをバイクで走っていたダニエルさんは、もしかすると自分が原因で母親に見捨てられてしまったのかもしれないと語っているが、ダニエルさんのおかげでこの赤ちゃんが救われたことも間違いない。
このあと赤ちゃんはすっかり元気になって、自然の中へと帰る日を待っているとのことなので、みんなも安心してほしい。
written by ruichan
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コメント一覧 (4)
マランダー
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これで200万匹もの猫を駆除するけど、それ用にカンガルーも駆除する
マランダー
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身を挺してわが子を守る種もいれば、犠牲にする場合もあり、産んだらほったらかしというケースも。
自然って容赦ない。
マランダー
がしました
マランダー
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