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 言葉を交わしたこともない。ただいつも同じ時間に同じ場所で見かける誰か。例えば通勤や通学の途中だったり、行きつけのお店のあの席だったり。

 だけどその存在はいつのまにか当たり前のものになってしまっていて、いつもの風景の一部分になっている。そんな経験のある人も多いんじゃないかな。

 人と鳥の間にも、どうやらそんな不思議な関係が成立するらしい。毎朝窓越しにお互いの存在を確認し続けていた撮影者さんとフクロウのヒナ。彼らの微妙な距離感と親近感を、少しだけ共有してみない?
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The last of my baby owls

 この動画を投稿したのは、バングラデシュにお住いのシャヒドゥール・アラムさんだ。どうやら自宅の窓の下に、メンフクロウが巣を作って、子育てをしていたみたいだよ。

 ヒナは全部で3羽いたが、そのうち2羽はとっても仲が良くいつもいっしょにいたものの、もう1羽は少し離れた場所で、ひとりでいるのを好んでいたそうだ。

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 下の写真は、嵐の後で撮影された動画から。この時だけは、3羽寄り添って嵐をやり過ごした模様。

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 だが嵐が過ぎ去ると、また2羽と1羽というグループに戻ったらしい。
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 そして大きくなったヒナたちに、巣立ちの時が訪れた。仲が良かった2羽のヒナたちは、早々に巣立っていってしまった。

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 残った1羽は、毎朝こうしてシャヒドゥールさんと窓越しにご挨拶。可愛い仕草で見つめてくるこのヒナの顔を見るのを、シャヒドゥールさんは毎日楽しみにしていたようだ。

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 だがある日のこと、ヒナは1日中目を反らして、シャヒドゥールさんを見ようとはしなかった。窓越しにこちらを気にしている様子ではあったが、目を合わせようとはしなかったんだ。

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 そうしてその日の終わり、ヒナは最後に一度だけシャヒドゥールさんを見つめると、そのまま飛び去っていったのだそう。

 巣立ちの時を迎えたヒナは、生まれてからずっとあいさつし続けていたシャヒドゥールさんとのお別れが、つらかったのかもしれないね。今もきっとどこかの空で、元気に羽ばたいているのだろうか。またいつか、会いに来てくれるだろうか。

written by ruichan

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