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 テナガザルという生き物をご存じだろうか。長い腕と強靭な力で、枝から枝を渡り歩く姿は、まるで森に棲むニンジャそのものである。

 だがこのテナガザル、人間による熱帯雨林の開発で、棲み処を徐々に奪われつつあるらしい。今日はそんな中、森にやって来た人間たちとの共存を模索しているかのような、メスのテナガザルのお話をしよう。
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Adorable Ape Shares A Fascinating Relationship With Humans | Wild India

一人ぼっちのテナガザル、コーヤ


 ここはインド北東部にあるアッサム州のジャングル。ここにはコーヤと名付けられた、メスのフーロック・テナガザルがいる。かつては仲間と一緒にいたそうだが、今はなぜか1匹で行動しているんだそうだ。

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 一人ぼっちになってしまったコーヤ。だが、彼女は新たな仲間を見つけたらしい。そう、人間たちの住む集落で。

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コーヤの親友は人間だった!


 コーヤの友人の名前はニンダさんという。彼女に「コーヤ」という名前をつけてくれたのも、このニンダさんなんだ。

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 いつもはジャングルの中で暮らしているコーヤだけど、こうやって集落に遊びに来ては、ニンダさんや他の住人たちにグルーミングをして回る。テナガザルは社会的動物であり、こうやって仲間とコミュニケーションを取っているんだよね。

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「犬猿の仲」? そんなことない、集落にいる犬もコーヤにとっては仲間なんだ。
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開発で済む場所を失いつつあるテナガザルたち


 フーロック・テナガザルは、インド北東部からミャンマー、バングラデシュ、中国南西部にかけて生息している小型の類人猿である。この地域では人口の増加に伴い、森林が伐採されてテナガザルたちの棲み処が急速に消えていっている。

 彼らの棲み処であったジャングルに、ある時人間がやって来て、森を切り開き、道路を作り、家を建て、やがて鉄道が通り、テナガザルたちが安心して暮らせる場所は激減した。

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 今ではジャングルと人間の集落のはざまで、共存をはかるしかなくなってしまったテナガザルたち。微妙で危うい共存関係は、いつ崩壊するかわからない。このままお互いにとって平和な毎日が続いていくといいんだけれど。

 撮影に訪れたスタッフにもグルーミングを忘れない、人懐っこいコーヤさん。
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written by ruichan

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