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 以前、姉妹サイトのカラパイアお伝えしたけれど、デンマークのオーデンセ動物園では、世界ではじめてゲイのペンギンカップルが卵をふ化させたんだ。

 それから6年経った2018年でも、オーデンセ動物園には子育てしたくてしたくてたまらないペンギンのゲイカップルがいるらしい。

 その思いはとってもいじらしいんだけど……父性があふれ出たあまり、よそのカップルの赤ちゃんペンギンを誘拐してしまったらしいんだよね。
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Gay Penguins Steal Baby Chick at Zoo to Keep as Their Own

 どーしてもパパになりたかったこのゲイカップルは、両親と離れてひとりぼっちになっていた赤ちゃんペンギンを目ざとく見つけてゲット。

 自分たちの子どもとして、かいがいしくお世話をしていたんだって。

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 でも残念ながら「なんか、アヤシイぞ……」と、飼育員さんに気づかれてしまったんだ。まあ、気づかれるよね、うん。

 というわけで、赤ちゃんペンギンは本来の両親の元へ返されることに。

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 しかしその代わりに、ゲイのカップルには温められずに放置されていた卵が与えられたんだ。飼育員さん、イキな計らいだね!

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 オーデンセ動物園での前例はもちろんだけど、野生化においても、ゲイカップルが放置された卵やヒナを育てる例は確認されているんだって。

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 このゲイカップルも無事に卵をかえすことができ、いまは親子3羽で仲むつまじく暮らしているんだそうだ。良かった良かった。

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 ドキュメンタリー番組を観ていると、ペンギンの子育て欲求はかなり強いものなのかなと感じるんだ。

 我が子を失った母ペンギンがよその赤ちゃんや卵を奪おうとして大変なことに……なんて場面を何度か目にした記憶がある。

 もしかしたらあの中には「ママ」だけじゃなく、「パパ」も混ざっていたのかもしれないね。

 いずれにせよ、赤ちゃんペンギンはパパたちからめいっぱい愛されて、スクスクと育ってもらいたいな。

written by momo

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