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 弱肉強食の野生の王国、アフリカのサバンナで、身体にライオンをしがみつかせたまま歩いているキリンが発見された。

 身体の大きなキリンとはいえ、プレデターであるライオンにとっては獲物以外の何物でもない。だがいかんせん、サイズの違いもいかんともしがたいモノがある。

 さてこのライオンとキリン、今日を生き延びる運命に勝つのはどちらだろうか。
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EPIC: Giraffe Gives Lions a Ride!

 ここは南アフリカのクランセリー野生動物保護区である。サファリツアーを楽しむ観光客の眼前に、こんな光景が飛び込んできた。

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 背中に1頭、後ろ足にも何頭かのライオンたちにしがみつかれたキリンが、ツアー客の前をゆっくりと横切ろうとしていたのだ。

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 上に乗っているメスライオンは、しっかりとキリンに食いついて離れない。だが他のライオンたちは、ずるずると引きずられているようでもある。

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 オスライオンの姿も見えるね。キリンは時々立ち止まりながらも、ライオンたちを引き連れて歩き続ける。地面に倒されたらおしまいだということを、本能的に悟っているのだろう。

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 キリンとライオンたちの命を懸けた、しかし静かな戦いは、なんと5時間にも及んだのだそう。

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 そしてとうとう、ライオンたちはあきらめた! キリンは静かに歩み去って行く。追いすがろうとするライオンたちを、踏みつけるそぶりも見せたそうだ。

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 獲物に逃げられてしまったライオンたち。がっかりモードなのは間違い。
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 ライオンは通常、獲物を地面に押し倒し、喉元を狙ってとどめを刺すという方法をとる。だが背の高いキリンの場合、相手を押し倒すのも喉を狙うのも非常に難しい。それでとどめを刺すことができず、この動画のような事態に至ったと思われる。

 動画を撮影した、サファリガイドのフランソワ・ピエナール氏は、これまでのガイドとしての経験の中で、最高のシーンだったと語っている。

written by ruichan

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