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 重度のアルツハイマーを患っていたおじいさんは、病により日々人と話すのに必要な単語や言い回しが脳内から消えて行ってしまう。言語能力の低下により、他人と会話することが減っていってしまったおじいさんを心配した娘のリサさんは、おじいさんの気晴らしになれば…と自身の愛犬をおじいさんのもとに連れて行った。 
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My Dad With Our Dog
 言語能力の減少により、ついにはおばあさんとも会話することが減ってしまったおじいさん。ほとんど人と会話することがなくなっていたという。そんなおじいさんのもとに、娘のリサさんは愛犬のロスコーを連れて行った。するとどうだろう。

 おじいさんはゆっくりながらもきちんとロスコーとコミュニケーションを取り始めたではないか。

 ロスコーは3歳のラブラドールとジャーマンシェパードのミックス犬だという。
 おじいさんに近寄ると嬉しそうに尻尾を振って嬉しそうな様子を見せる。
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 「どうしたんだ。何か持ってきたね。何を持ってきた?ん?」と犬に話しかけ始めた
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 「よしよし。もう何も持ってないんだよ。これからは私がお前の世話をしようか。私が困ったときはお前さんが面倒を見てくれよ。」
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 リサさんは普段はあまり会話が成り立たないことが増えている父が、愛犬と会話し始めたことに驚いて1人と1匹のコミュニケーションをする様子を撮影したという。

 犬と時間を過ごすことで人間の心にはこういった影響を受ける。ロスコーとの触れ合いによって、おじいさんが忘れかけていたものがその時よみがえったのかもしれない。おじいさんとロスコーのこの動画は2014年の4月に撮影され、世界中で拡散された。世界のあちこちからあたたかな励ましのメッセージが届いたという。

 その3か月後おじいさんは亡くなったとのことだ。リサさんは動画の中で「もしまだ自分の両親と話せるなら、どうかその言葉に耳を傾けてください。いつが最後になるかなんて誰にも分からないのですから」とコメントしている。ロスコーとの触れ合いはきっとおじいさんにとって大きな慰め、癒しの時となったことだろう。

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written by kokarimushi

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