猫は昔から猫だった。当たり前の話だけれど、実際に映像で見るとなんだか不思議な気分になる。1947というから、今から72年前に撮影された猫の出産~育児風景が話題になっていたので、ぜひみんなにも見てほしいんだ。
なおモノクロの古いフィルムではあるが、生々しい出産シーンもあるので苦手な方は閲覧注意でお願いするよ。
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Private Life of a Cat (1947) Experimental Film About Cats! Alexander Hammid & Maya Deren
彼と。
彼女。
とあるお宅で暮らす2匹は、仲睦まじいカップルだった。
2ヶ月後、彼女は落ち着ける場所を探し回っている。そう、子供が生まれるのだ。
ダンボール箱の中で、彼女は次々と子供を産み落とす。総勢5匹、可愛い赤ちゃん猫たちの誕生だ。
満ち足りた表情で、子猫たちにお乳を与える彼女。
彼はドアの隙間から、必死に彼女と子猫たちの様子をうかがっていた。
ようやく子猫たちとの対面がかなった。おめでとう、パパになったんだよ!
すやすやと眠る子猫たち。
2週間も経つと、子猫たちはそれぞれ元気に遊びまわるようになった。
優しく見守るお父さん。実は愛しい彼女がお母さん業に奮闘する様子を、呆気に取られて眺めていたのかもしれない。
彼女が次々と子猫たちをくわえてくる。そろそろ走り回るスペースが必要だ。
きょうだい同士で、そしてパパやママとじゃれ合いながら、子猫たちはすくすくと成長していくよ。
トコトコと走る姿も可愛らしい。
高いところに上るのも、しっかりとパパの真似っこをして学んでいくんだ。
パパのしっぽは何よりのオモチャ。こうして彼と彼女と子猫たちの優しい時間が過ぎていく。
「猫のプライベートライフ」と題されたこの映像は、チェコスロバキア出身の映像作家、アレクサンダー・ハミッドと、ロシア出身の妻マヤ・デレンによってプロデュースされたものだという。亡命者同志だった2人は、どんな思いを映像に託していたんだろう。
72年前というと、日本では昭和22年。戦争直後の時代である。そのころから猫はやっぱりダンボール箱が好きだったんかな。
猫のライフサイクルを考えた場合、ここに写っている猫たちの何代目の子孫が今を生きているんだろうか。ふっとそんなことに思いを馳せてしまったよ。
written by ruichan
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