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 愛猫との別れは辛い。それが死という形ならもちろんだが、ある日突然いなくなってしまった場合は、あきらめもつかず、ジリジリとした思いが長引いてしまうものだろう。

 そんな日々をなんと9年も過ごしたのちに、愛猫との再会を果たした男性がスウェーデンにいた。

 もし、いまあなたの愛猫の行方が知れず、途方に暮れていたとしても、この物語を読めば「きっとどこかで元気にしている」と希望が持てるかもしれない。
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いなくなってしまった親友「エルンスト」


 キジトラ模様に“くつした”をはいた猫、彼の名前はエルンスト。飼い主のジャック・ノルハイムさんによると、エルンストと彼は「親友」だったそうだ。

 スウェーデンのシュレフテオという街で1人と1匹は仲良く暮らしていたが、2008年のある日、エルンストは外へ遊びに出かけたまま帰ってこなくなった。

 もちろん、ノルハイムさんはエルンストの帰りを何日も待ち続けた。しかし月日が経つにつれ、ついにはあきらめの気持ちが勝ってしまったという。

 エルンストへの未練を断ち切るかのように、ノルウェーの国境近い町に引っ越したノルハイムさん。そこで結婚をし、息子も生まれて、順調な生活を送っていた。

「あなたの猫を引き取りに来てもらいたい」


 そうして2017年、ノルハイムさんは、住み慣れたシュレフテオへと戻った。するとある日、地元の動物保護施設からこんな連絡がきたのだ。

 「あなたの猫を引き取りに来てもらいたい」

 あまりのことに動揺するノルハイムさんが保護施設に向かうと、そこにいたのはまぎれもなくエルンストだった。

 エルンストは死んでいなかったのだ。

 保護施設の話によると、エルンストはシュレフテオにほど近い村に住む老夫婦に拾われ、大切に飼われていたらしい。

 2週間ほど前に夫婦が亡くなったため、家に残されたエルンストは保護施設に引き取られることになった。
 
 しかし、マイクロチップにノルハイムさんの電話番号が登録されていたため、保護施設が連絡したのだった。

もう一度、仲良くしあわせに


 こうして9年のときを経て、エルンストはノルハイムさんの元に帰ってきた。

 とはいえ9年もの間はなればなれで、しかもほかの家族に飼われていたエルンストと、また仲良く暮らせるのだろうか? ノルハイムさんは最初、そんなふうに不安に思っていたそうだ。

 しかしそれは杞憂だった。写真に映るエルンストの満足そうな寝顔を見れば、彼がいかに幸せかわかるというものだ。

 エルンストはこれからの日々をノルハイムさんと、そして今度はその家族と一緒に、おだやかに暮らすことだろう。

References: Atlas Obscura/The Local/など / written by momo

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