
イルカの知能は高い。哺乳類の中でも、その賢さは上位に入るのではないだろうか。先日お伝えした、魚を岸に追いやって捕食するイルカたちも見事だったけれど、今回はまた別の方法で、魚を罠にかけるイルカをご紹介しよう。
Dolphins trick fish with mud "nets" | One Life | BBC
遠浅の海を行くイルカの群れ。

1頭が尾ヒレで海底の泥を巻き上げながら、輪を描くように泳ぎ始める。

キレイな渦を描くように、輪はどんどん狭められていく。

するとこの輪の中に、ほかのイルカたちが一斉に飛び込んでいくんだ。

そう、この輪はいわば魚を捕る網。泥に阻まれて追い詰められ、海面を飛び回る魚たちを捉えるための罠なのだ。

なすすべもなく逃げ惑う魚たちを、イルカは入れ食いのように飲み込んでいく。

このハンティングは、フロリダ近海にいるハンドウイルカ(バンドウイルカ)たちに見られる行動なんだそう。もしかすると、かつて何かの偶然でこの方法を見つけたイルカがいたのだろうか。
効率的に食料を得るために、この地域のイルカたちの間に受け継がれてきた方法だが、こうやって地域ごとの進化が行われていくのかもしれない。これも文化の一種と言っていいのかもしれないね。
written by ruichan
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