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 毎年カモが子育てをする時期になると、よちよち歩きのヒナたちを引き連れたお母さんカモというご家族連れが、いろんなところで話題になっているよね。道路を渡る様子なんかは、すでに風物詩と言っててもいいかもしれない。

 ときどき変なところに迷い込んじゃったり、親とはぐれたヒナたちがいたりと、我々もハラハラドキドキ見守るしかないのであるが、たまに漢気のある誰かが颯爽と現れて、ヒーローの座をかっさらっていったりするんだ(とかとか)。
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Guy Risks Life To Save Ducks Trapped On A Roof | The Dodo

 今回の事件の現場となったのは、ドイツのとあるビルの屋上らしい。食べ物もないルーフガーデンで、ヒナたちを育てているカモが発見されたのだ。多少の植木があるとはいえ、水場もエサもないビルの上。一歩間違えば、まだ飛べないヒナたちが下に落ちてしまう恐れもある。

 しかもこの時、外気温は摂氏0度。飲まず食わずではカモたちの健康状態が心配だ。
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 そこで名乗りを上げたのがこの男性。準備万端整えて、カモの親子の救出作戦に乗り出したんだ。

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 まずはお母さんから離れて、端っこをうろちょろしていたヒナを確保。
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 暖かいケージに保護したよ。
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 もう1羽、すみっこに隠れているヒナも確保した。
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 そぉっとヒナを運びながら、ハシゴを下りるのは至難の業だ。
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 はぐれた2羽は保護したけれど、まだお母さんといっしょにいるヒナたちが残っている。どこにいるかと探してみたら、どうやらエアコンの室外機の下を隠れ家にしているようだ。

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 全員いっしょに保護するために、大きなケージを用意して、カモたちをその中に追い込むことにした。まっすぐケージまで歩いて行ってね!

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 よし、うまくいった! 全員無事に保護できたよ!
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 この後、カモの親子は男性の手によってシェルターに運ばれ、適切な手当てを受けることができたそう。

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 コメント欄ではこの男性の行動に称賛を送る声であふれていたと同時に、なぜ母鳥は水も食べ物もないビルの屋上で子育てをしていたのか、不思議がる声が寄せられていた。

・なんて親切な男なんだ!
・ヤツこそがヒーローと呼ばれるのにふさわしい
・本人に会ったことあるけど、本当にいいヤツだったよ!
・だけどなんであんなところで子育てしてたんだろう
・母鳥がたまたまあそこに舞い降りて、卵を産んだってことじゃない?
・危ないのに、マジで尊敬するわ」

 この出来事が起こったのは、去年の春のことだったそう。また来年もカモの子育ては続くと思うが、お母さんカモはくれぐれも、卵を孵す場所に気をつけてほしいものである。

written by ruichan

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