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 誰かが飼っているわけでもない、だけど地域全体で面倒を見る。地域猫という概念が登場しつつある日本だけど、お隣の国韓国では、地域猫ならぬ地域鳥とでも呼びたい現象が起きているようだ。今日はその様子を韓国からリポートしよう。
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Move aside, dog. We’re wild geese!

 韓国のとある農村の道を、我が物顔に練り歩く鳥たちがいた。
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 人間に「あっちに行け!」と追い立てられてもどこ吹く風。ましてや近所のわんこなんか、この鳥たちの敵じゃない。

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 こんな無法者の鳥たちだけれど、夕暮れになるととある一軒の農家に集まってくる。
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 そしてご飯をもらうのだ。だがここの住人さんによると、このお宅で鳥たちを飼っているというわけではないんだという。

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 この鳥たちは中南米原産のカモの仲間で、ノバリケンという鳥だという。5年前のある日、足をケガしているノバリケンを見つけ、手当てしてやったのが始まりだったそうだ。

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 やがてノバリケンたちは、恩返しにやってくるかと思いきや、ヒナたちを連れて戻ってきて、そのまま居ついてしまったんだそう。

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 そして今ではご覧のとおり、我が物顔で村に住みついているというわけなんだ。
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「親鳥の後について歩くヒナたちの姿を見ると、命の大切さを感じるんです」と、住人さんは語る。そんな優しい住人さんの人柄もあるのだろう、村人たちもノバリケンたちの居住を認めてくれているそうだ。

 この動画を見た韓国のお友だちからも、たくさんのコメントがついていたよ。

・たくさんいてビックリした
・ちょっと犬が気の毒かも
・いいおじさんに助けられて良かったね
・でもあんなに増えちゃって、村の人はいいんだろうか
・田舎だからね、土地も広いしおおらかなんだよ
・増えすぎて、外来生物の問題にならないといいけど
・おじさんも村の人たちもグッジョブ

 異質な住人を受け入れるということは、なかなか難しいんだと思う。昨今では特定外来生物の問題もあるし、コメント欄でもそのあたりを危惧する声も上がっていたけど、とりあえずは優しい人たちに受け入れてもらって、平和に暮らしているノバリケンたちなのであった。

written by ruichan

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