
海の中には、まだまだ我々の知らない謎生物がいっぱいいる。その一方でよく見かけはするんだけれど、「いったいなぜそうなった?」と首をかしげたくなる生態を持つ生き物たちも少なくない。
今日はそんな中から、まるでポンポンを振って踊るチアリーダーみたいなカニさんを紹介してみよう。
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pom pom crab dance
このカニ、和名はキンチャクガニというのだが、そのユーモラスな姿からポンポンガニとかボクサーガニとも呼ばれている。
ポンポンのように見えるのは、なんとイソギンチャクなんである!

このキンチャクガニが、なぜイソギンチャクを常時携帯しているのかはよくわかっていない。カニは身を守るために毒を持つイソギンチャクを利用し、イソギンチャクはエサのおこぼれをもらっているという共存関係にあることは確かなようだが。
まだほんの数ミリサイズの頃から、ちゃんとイソギンチャクを持ち歩いていたという目撃談もあるようなので、この共存関係はカニが生まれてすぐにスタートするのかもしれないね。

またカニから無理やりイソギンチャクを取り上げると、残っているイソギンチャクを二つに分けて、クローンを作っちゃうらしい。両方のハサミについているイソギンチャクのDNAは同一のものがほとんどだという報告もあるので、そもそもまずはクローンを作っているのかも。
このイソギンチャク、カニが持ち歩いている間はこのポンポンみたいな形態になっているが、ハサミから外すと通常のイソギンチャクの姿に戻るんだそうだ。大きなイソギンチャクを、ハサミで自分好みに剪定することもあるんだとか。
もっとも生息している地域によっても違いがあり、カニから離れて独立して生きている個体が見つからないというケースもあるようで、まだまだ彼らの共生関係には謎とロマンがいっぱいなのだ。
ところでこのキンチャクガニは、ご家庭の海水魚水槽で飼育することも可能だよ。それほど高価というわけでもなく、また小型の水槽でも十分飼うことができるので、興味のあるお友だちは挑戦してみるのもいいかもね。
ただ購入するときには、カニ本体はもちろんだけど、持っているイソギンチャクの健康状態にも注意しておこう。
written by ruichan
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コメント一覧 (2)
というのが可哀想でww
でも「残っているイソギンチャクを二つに分けて、
クローンを作っちゃう」も可哀想ww
2つとも取り上げたら、どう反応するんだろうか。。。(←邪悪)
マランダー
が
しました
結構手先というか
ハサミ先が器用なんだよね
小学生の頃
教室でサワガニ飼ってて
給食の残りのパンとか
器用にちぎって食べてました
マランダー
が
しました