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 ライオンは無敵だと思われがちだが、やはり子供や子連れのメスの場合は、ほかの生き物に狙われるケースもある。今回はサバンナのワイルド・ドッグ、リカオンの群れに包囲されたライオンの母子の様子を見てみよう。果たしてこのピンチに、無事に逃げ出すことができるのだろうか。
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Lioness Takes a Beating by Wild Dogs to Save Her Cub

 アフリカ南部の国、ボツワナ。マランダーでもなんどかご紹介しているけれど、野生動物の宝庫であり、またアフリカの中では豊かで安定した国でもある(関連記事123など)。

 そのボツワナのオカバンゴ・デルタにあるモレミ動物保護区は、野生動物に出会うことのできる場所として大人気。そこでのサファリツアーに参加していたシャリン・フェルナンドさんたちは、思いがけずライオンの母子を取り囲むリカオンたちに遭遇した。

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 百獣の王とはいうものの、子連れのメス一頭ではリカオンの群れに立ち向かうのも難しい。リカオンたちが入り乱れつつ向かってくる中、お母さんライオンが子供に向かって「逃げて!」と合図をした模様。

 間髪入れず、一目散に走りだす子ライオン。生き延びるためには何をしなければいけないのか、ちゃんとわかっているようだ。

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 少し離れた藪の中から、お母さんを見守る子ライオン。身軽になったお母さんは、リカオンたち相手にそれこそ獅子奮迅の立ち回りを演じる。

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 その様子を確認して、子ライオンはさらに遠くへと走り去っていった。安心したのか、リカオンたちをにらみつつ、追い散らすように歩き回るお母さん。

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 やがてリカオンたちはあきらめたようだ。チームワークで獲物を仕留めるハンティングの達人リカオンたちも、やはり百獣の王ライオン相手には無謀な行動は控えるらしい。

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 それにしてもサファリツアーでは、観光客の目前でこのような野生のドラマが繰り広げられてるのをよく目にする。ニンゲンの観光客は干渉してこないということが、サバンナの生き物たちの間で理解されつつあるのだろうか。

 今回の子ライオンは、このあと無事にお母さんと再会できたのかな。まずは子供を守り、逃がすという母性本能は見事だったよね。どこのお母さんも、子供のためならやるときゃやるのだ。

written by ruichan

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