seahorsepapa4

 先日特集した記事の中で、チラッと触れたタツノオトシゴの出産シーン。そう、タツノオトシゴはお父さんがお腹の中で卵を孵し、そして赤ちゃんを外の世界に送り出すんだ。

 今日はそんな頑張るお父さんの姿をお届けするよ。世のお父さんたち、いやお兄さんたちも、タツノオトシゴお父さんの気持ちになって見てみるのも、もしかしたら興味深いかもしれないよ……多分ね。
 
sponsored links
sponsored links


Male seahorse giving birth at The Deep Hull

 タツノオトシゴという魚は、メスがオスのお腹にある育児嚢の中に卵を産み付けて、卵たちはお父さんのお腹の中で孵化をする。そうして稚魚たちはお父さんのお腹から、新しい世界へと生まれてくるんだ。

 いよいよ出産の時が近づいてきたぞ。
seahorsepapa1

 隣にいるメスに比べると、呼吸が荒くなって来たのがわかるかな。
seahorsepapa2

 体色も点滅するように変化している。まるで陣痛に耐えているみたいだ。
seahorsepapa3

 さあ、新たな命たちの誕生だ!
seahorsepapa

 このタツノオトシゴは、一度に1,800匹以上の子供を産むんだって。全部お腹の外に送り出した後は、もう姿勢を保っている元気もなく、水槽の底でグッタリだ。

seahorsepapa5

 しかしお父さんには休んでいるヒマはない。卵が孵って稚魚たちが泳ぎ出るころには、メスは既に次の卵たちをお腹に抱えて、お父さんを待っている。

seahorsepapa6

 夏休みは家族サービスの予定がギッシリ!なんてお父さんも多いかもしれない。イクメンなんて言葉もすっかり定着した感のある今日この頃だが、「自分のお腹を痛めた子」っていう実感をもてるという点では、タツノオトシゴのお父さんに勝てるパパはいないかもしれないな。

written by ruichan

▼あわせて読みたい
身近なようで意外と知らない?タツノオトシゴたちを集めた写真集


涼しそうな映像はいかが?海藻につかまって漂うタツノオトシゴの赤ちゃん


ロンドン自然史博物館主催、2017年度野生動物写真コンテストに寄せられた珠玉の作品たち(PART1)


夏本番へのカウントダウン開始!美しい熱帯魚を眺めながら、猛暑をやり過ごそうじゃないか


速い速いよ、カジキって速い!ルアーを猛スピードで追いかけてくる海のハンター