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 6月のある日、母犬と子犬たちを保護した帰りのHope For Pawsスタッフのもとへ、一件の通報が飛び込んできた。

「フリーウェイ10号線のファストラック・レーンに子猫がいるの! 走行中で写メは撮れなかったんだけど、できたら助けてあげて!」

 ちょうど反対車線を走っていたスタッフたちは、急きょ現場へと急行することにした。  
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WHY??? Why would anyone throw a kitten on the freeway??? Please share.

 ファストラック・レーンっていうのは、日本でいうETCみたいな自動支払いシステムを備えた車が優先的に走れるよう、左端に設けられたレーンのこと。お金を払えば渋滞に巻き込まれずに済むみたいな? これはカリフォルニアでの名称で、LA近郊の110号線と10号線の一部に設置されている。

 今回は片側6車線という広い高速道路の、日本でいえば追い越し車線のさらに外側と思ってもらえれば間違いないかも。

 通報者のシーラさんに詳しい場所を聞きながら、ファストラックレーンに入ってみると、いた! 確かに小さな子猫が路肩にうずくまっている。

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 場所を確認したのち、もういちどぐるっと回って現場に到着。車を停められる場所を探すが、路肩は危なくて停められない。やむなく出口付近に駐車して、徒歩で猫のもとへ向かうことに。

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 6車線もある高速道路、助ける方も命がけの救出劇だ。一つ間違えば大事故につながる。

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「心臓が止まるかと思った」ほど怖かったというスタッフのロレッタさん。いやマジで危険なので、よい子は真似しないように!。

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 車に戻って、シーラさんに無事保護したことをご報告。さきほど保護したばかりのワンちゃん母子も、後部座席で子猫が来るのを待っていたよ。

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 子猫はガリガリにやせており、とにかくお腹を空かせていた。
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 目に感染症を起こしており、またたくさんのノミに苦しんでもいた。
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 ご飯を食べ、お風呂に入り、目の手当てを受け、ノミを取ってもらってスッキリした様子の子猫。ロレッタさんはこの子にナポレオンという名前をつけてあげた。

 しかしいったいなぜこの子は、1匹だけであんなところにいたんだろう。片側6車線ずつある高速道路の真ん中に、子猫が1匹でいるのはいかにも不自然。Hope For Pawsでは走行中の車から捨てて行かれたのではないかと考えているそうだ。

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 すっかり元気になって、同じ保護猫のクリケットとじゃれ合って遊ぶナポレオン。
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 このナポレオンとクリケットのお話には続編があるんだ。それについてはまた次回お届けするつもりなので、楽しみに待っていてほしい。

 ナポレオンを保護したときに、車に乗っていたジョセフィーヌと子犬たちの動画を下に貼っておくので、こちらもぜひ見てね。


STOP DUMPING DOGS IN THE DESERT!!! WTH is wrong with people???

written by ruichan

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