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 インドは大国である。だがたくさんの問題を抱えている国であることも事実なんだ。マランダーではすっかりおなじみのAnimal Aidの活動をご紹介するけれど、今回はちょっぴりインドの暗い面も垣間見てしまうことになるかもしれない。
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Slum dwellers help rescue injured cow at garbage dump

 第三世界の国々が抱える問題の一つに、「スラム」の存在がある。インドでもスラムに暮らす人々はたくさんいて、その多くがゴミをあさっては、かろうじて生きる糧を得ているのだ。

 今回スタッフが呼ばれた場所は、そんなスラムの人たちが集まるゴミの山。そこには動けなくなった1頭のウシがいて、Animal Aidに通報したのはゴミ拾いで生活している貧しい人々だった。

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 自分たちの貧しさにもかかわらず、ゴミ拾いを中断して、ウシを車に運ぶのを喜んで手伝ってくれるスラムの人々。

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 この子供たちは、もちろん学校に通ってはいないのだろう。
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 手当てを受け、食べ物を与えられ、ケガをしていた足のマッサージをしてもらうウシ。

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 そして2日後、牛は自分の足で立つことができるようになった。
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 ウシはメイベルと名付けられ、今ではすっかり元気になって、ほかのウシたちといっしょにおいしそうに干し草を食べているよ。

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 日々苦しい生活を送っているスラムの人たちも、こんな優しさを持っている。きっとみんなも知っていると思うけど、インドではいわゆるカースト制度がまだまだ生活を縛っていて、抜け出すことは難しい。

 中産階級と呼ばれる人たちが激増しているのも事実だが、その一方で国の発展から取り残された部分は相変わらずだ。そんな中でも優しさを忘れず、動物を助けようとしてくれるあたたかい人たち。そしてそんな人たちの間にもAnimal Aidの活動が知られているということに、一抹の希望を見出したい。

written by ruichan

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