
ニンゲンと哺乳類の間には、どうやら友情や愛情、絆といったものが成立するようだ。爬虫類は…人によって意見の分かれるところだと思う。では魚類は? ああ、そういえば東京湾で、コブダイの頼子さんと仲良しこよしなおじさんがいたよね。
どうやらウツボにも、ニンゲンを友だち認定してくれる個体がいたようだ。今日はそんなウツボさんとダイバーの触れ合いをお目にかけようと思う。
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Valerie Taylor Befriends a Spotted Moray Eel
1935年生まれのヴァレリー・テイラーさんは、オーストラリア出身のダイバーであり海洋写真家であり、サメの専門家としても知られている。82歳の現在も半ば現役という、伝説的なダイバーなんだ。
そのヴァレリーさんには、ハニーという名前のウツボのお友だちがいるんだよ。

インドネシアのバンダ島近くに住んでいるハニーさん、ヴァレリーさんが近づくと、穴から出てきてご挨拶。

スポッテッド・モレイという種類のこのウツボ、大きいものでは1mになるものもいるという、大型のウツボなんだそうだ。

何度もこの場所に潜っているというヴァレリーさん。このウツボはずっと以前からいつも同じ穴にいたのだが、何年もの間ヴァレリーさんがここに通い、魚を差し出してみても、まったく興味を示さなかったそうだ。
だがある日ある時、奇跡が起きた。いつものように穴の前でウツボに語りかけていたところ、ウツボは突然穴から出てきて、ヴァレリーさんに身体を擦り付けてきたんだ。

これ以来、ヴァレリーさんとウツボは、友情をはぐくむことに成功したらしい。今ではヴァレリーさんの姿を見ると、穴から出てきてはご覧の通りのイチャコラぶりを見せてくれるんだとか。

ウツボっていうのは分類的にはウナギ目に属する魚で、鋭い歯、大きな口、そして長い身体が特徴だ。寿命は野生では20年以上、中には40年以上生きる個体もいるという。
お互い長生きをしながらの長い付き合いの中で、こいつは安心イイやつだと思ってもらえたのかもしれないね。
ただウツボは見ての通り、鋭い歯と大きな口を持っている危険な生き物でもある。良い子のみんなはダイビング中に遭遇しても、むやみに撫でようとか思わないようにしようね!
written by ruichan
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