
地球上にはたくさんの絶滅危惧種リストに名を連ねられた動物が存在し、保護活動を行っている団体のおかげで何とかリストから名を外されることになった動物もいれば(関連記事)、努力もむなしく、絶滅の一途をたどる生き物たちもいる。
シロサイの亜種、キタシロサイが絶滅の運命を辿ることになりそうだ。
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Last male northern white rhino dies in Kenya - BBC News
ケニアのオルペジェタ自然保護区は、先月20日、キタシロサイのオス、スーダンが45歳で息を引き取ったことを公式に発表した。

スーダンは実存したキタシロサイ最後のオスだった。残っているのは彼の娘と彼の孫娘の2頭だけである。

このままキタシロサイを絶滅させてはいけない、前々からキタシロサイの絶滅を危惧していた研究者たちはあらかじめスーダンの精子を冷凍保存していた。近縁種のミナミシロサイを代理母としてタイ以外受精ができないか、現在も急ピッチで研究が続けられているそうだ。

スーダンは高齢に伴う合併症を起こし、ついには立ち上がることもできなくなってしまい、獣医師チームが苦渋の決断の末、安楽死させるに至ったとのこと。
短剣や漢方薬に使うという名目でサイは角目当てに乱獲されたことがあり、一時は絶滅したと思われるほど数が激減してしまった。研究チームの今後の活躍を応援したい。
written by kokarimushi
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