猿も木から落ちるというが、猛禽類であるワシの子供も、どうやら巣から落ちてしまうことがあるらしい。巣が湖のほとりにあった場合、水の中に落ちてしまうこともあるわけで、そうなるとヒナが自力で巣に戻るのは至難の業だろうと思われる。
たまたまそんな現場にボートで通りかかった男性が、ワシの子を無事に救助した時の映像を見つけたので、みんなにも見てもらいたいと思うんだ。
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Eagle Save 2016
今回の事件の現場となったのは、アメリカのウィスコンシン州にあるスピリット湖。ボートで湖に漕ぎ出したトニー・サーデーさんと奥さんのゲイルさんは、水面でもがくワシの子供を発見して、ボートをそっと漕ぎ寄せた。
オールを伸ばして、救出を試みるトニーさん。
うまくオールに乗ってくれたぞ。
ボートに乗せて魚を与えてみると、むさぼるように食べ始めた。よっぽどお腹が空いていたんだね。
少し元気を取り戻したのか、濡れた羽を広げるワシの子。
岸に着くと、トニーさんは親がいると思われる場所にワシの子を置いて、その場を離れた。数時間後に戻ってみると、無事に親鳥といっしょに巣に戻っていたそうだよ。
生まれてからずっとこの湖の近くで暮らしてきたというトニーさんだが、こんな風に鳥が湖で動けなくなっているのを見たのは初めてだったとのことだ。
トニーさんは、この後もこのワシの親子の様子を見守っていてくれたようだ。冬が近づいたころ、親子はそろって元気に南へと渡って行ったそうなので、心配してくれたお友だちもどうか安心してほしい。
written by ruichan
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