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 日本にいると、「ゾウさん」には可愛いイメージがあって、つい人懐っこい動物みたいに思ってしまっているかもしれない。確かに東南アジアや南アジアでは、ゾウの背に乗れるアトラクションは観光客に大人気だし、労働力としても古くから人間の身近に存在していた生き物であったわけだ。

 だがアフリカのサバンナで、野生のアフリカゾウと接近遭遇してしまったら? 今回はそんな状況で、冷静に対処したガイドさんを写した動画をご紹介しよう。
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 事件はマランダーでもおなじみの、南アフリカのクルーガー国立公園で起こった。ベテランガイドのアラン・マクスミスさんの前に現れたのは1頭の荒ぶる野生のアフリカゾウ。

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 アランさんは慌てず騒がず、手に持った木の枝を振り上げて、断固とした意思表示をする。

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 ゾウは2回接近してきたが、アランさんの冷静な対応にそれ以上突進してくることはなかった。

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 やがて静かに去って行くアフリカゾウ。
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 日本ではゾウさんはカワイイというジャンルに分類されがちだけれども、野生のゾウ、特に気が荒いといわれるアフリカゾウは、なかなか危険な生き物なんである。

 むしろ人間にとってはライオンなどの猛獣よりも危険な場合もあるそうで、アフリカでは観光客がゾウに襲われ、命を落とすという事件も起こっているとのこと。



 今回の事件もアランさんの落ち着いた行動で事なきを得たが、他のガイドなら身を守るためにゾウに発砲してもおかしくない状況だったという。

 アフリカのサファリでは、とにかく野生動物に近づかないことが鉄則。信頼できるガイドの指示に従うことが一番だ。

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 アランさんは30年以上の経験を持つ大ベテランのガイドさん。まさにサファリ・ガイドになるために生まれてきたと自分でも語っているそうだ。その根底にあるのは野生生物に対する深い理解と愛情、そして尊敬だ。

 現在は南アフリカやボツワナなど各地で、サファリツアーを行っているとのこと。興味のあるお友だちは、ベースとしている南アフリカのMakumu Private Game Lodgeや、アランさんのHPを見てみよう。

 
written by ruichan

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