
マランダーでは毎回インドから、ケガや病気のストリートアニマルたちを保護し、手当てし、新しい居場所を提供してくれているAnimal Aidの活動をお伝えしてきたけれど、今回はちょっとこれまでになくショッキングな映像が届いたんだ。
これでなんで生きてるの?って自分が思ったくらいなので、苦手なお友だちは動画をクリックしないことを強く推奨しておくよ。ちなみに流血はないんだけれどね…。同時にこれまでと同じように、手厚い治療と介護のおかげで最後にはすっかり元気になったことを最初に報告しておきたい。
sponsored links
sponsored links
The dog who grew a new face – Kalu’s astounding recovery (graphic)
穴の中にうずくまっている1匹の犬。

Animal Aidのスタッフが確認したところ、顔面のほとんどを破壊されてしまっており、傷口には蛆が湧いていた。このままでは死を待つばかりなのは間違いない。

すぐにAnimal Aidの病院まで搬送する。

これで起きて動いているのが不思議なくらいの大ケガだ。スタッフたちにとっても、これまで見てきた中で最悪の状態だったという。さすがのAnimal Aidでも、哀しいことだが安楽死させてやるのが一番いいのではないかとさえ考えた。

しかしこの犬には、いのちの力を確信させるような何かがあった。スタッフは治療を試みることを決断した。
治療はまず、蛆を除去することからはじまった。薬剤をかけ、包帯を巻き、治療できる状態になるのを待つしかない。

そうして初めて、傷口の洗浄や消毒が行われた。驚いたことにこの状態でも、食事をとる意欲があるようだ。

治療をはじめて5日目、傷口がキレイになってくると、失われたと思われていた左目が姿を現したんだ! 喜ぶスタッフたち。

犬にはカルという名前が付けられ、3ヶ月に及ぶ献身的な治療が続けられた。
そして今、元気に走り回るようになったカル。

あの時あきらめてしまっていたら、こんな姿を見ることもできなかった。

この奇跡のようなストーリーには、1万件を超える感謝と称賛のコメントが寄せられている。
・ありがとう!あなたち最高よ!
・最初に動画を見たときは釣りだろうと思ったよ
・↑ だったらよかったのにね、こんなかわいそうな犬はいなかったんだから
・まだ地球も捨てたもんじゃないってことがわかって嬉しい
・奇跡って起こるんだ!
Animal Aidはインド北西部の街ウダイプル(ウダイプール)で活動している、ストリートアニマルの保護団体である。車に轢かれたり病気だったり、あるいは虐待を受けたなどして保護が必要な動物たちを引き取り、手当てをし、場合によっては生涯を過ごすシェルターも提供している。
マランダーではこれからも積極的に彼らの活動をご紹介していくつもりでいるので、お付き合いいただけたら幸いである。
written by ruichan
▼あわせて読みたい





コメント一覧 (8)
蛆は生きてる組織は食べないからね。
口から消化液を出して、溶けたのを食べる。
結果的に、死んでる組織がなくなっていく。
だから、無菌的に繁殖させた蛆を使い傷を治す治療も確立されている。
金がかからず綺麗になるらしいよ。
怪我や床ずれや火傷で死んだ皮膚やその下の組織を、どうすると思う?
ハサミで切れるところは切除、血が出るところは生きてる、死んじゃってたら血も出ない。
壊死した組織を溶かす薬を噴霧、あるいは塗布して、生きてる組織だけを残す。
生きてる組織だけになったら、傷は肉色になって、悪臭がなくなる。
毛細血管が新しく出来てきて肉芽が出来る。
綺麗な赤からだんだん色が薄くなって新しい組織に置き換わり(瘢痕)つつ、傷は小さくなっていく。
傷が治り始めて小さくなり始めるには必ず通る道。
植皮はまた別の話ね。
つまり、蛆は傷を綺麗にしてたってわけなのよ。
わいてた蛆から感染症を起こさなかったのが良かった。
犬の生命力・回復力と、あの顔面の状態を見てなお救おうとする人たち
maggotはきついがほんとびっくりした
元気に走っていて感動した!頑張ったんだな、人も犬も。
左目だけでも無事で良かった。
本当に素晴らしい動画だ。
無事だったのではなく、ふたたび育ったのかもしれないよ