野生の生き物と人間との間にも、ふとした出会いから絆が生まれることもある。そんな例をマランダーでも何度か取り上げたことがあったけれど、今回は野生のカナダガン一家とニンゲンの女性の間に結ばれた、世代を超えた強い絆を描いた動画をご覧いただきたいと思うんだ。
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"Growing Up Gosling" - My 6 Months Befriending a Family of Wild Canada Geese & Goslings
それは2013年の冬のことだった。ローラ・ドミノ―さん宅の近所にある公園には、足をケガして渡りに加わることができなかったオスのカナダガンがいて、ローラさんたちはその様子を気にかけ、近くで見守り、時には餌を運んでやったりしていた。そんな日々が続くうちに彼は、ローラさんたちに心を許すようになったんだ。
年が明け2014年の4月になると、このカナダガンは一時期、ローラさんたちの前から姿を消した。5月になって再び姿を見せたときには、なんとお嫁さんと小さなヒナたちを引き連れて、まるでローラさんたちに家族を紹介しに来たようだったという。
しかし悲しいことにその数日後、母親と3羽のヒナの姿が見えなくなった。どうやらコヨーテなどの捕食者に襲われたらしい。彼~「パパ」と呼ばれるようになったカナダガンは、シングルファザーとして、ヒナたちを育てていかなければならなくなってしまった。
ローラさんにすっかりなついていたパパは、その姿を見ると大喜びで近寄ってきて、ヒナたちと共にローラさんが帰るまでその近くにとどまっていたという。時には公園の出口まで見送りに来ることもあったとか。
春から秋になるまで、ローラさんは毎日公園に通ったという。ヒナたちの成長を見守るうちに、いつしかこのカナダガン一家との間に強い絆を感じるようになったんだ。
ヒナたちはすくすくと育ち、やがて親と見分けがつかないくらいに大きくなった。そして秋になるとヒナたちは、渡りで長い距離を飛ぶための練習に出かけるようになった。
練習から帰ってきて、ローラさんにまっしぐらに駆け寄るカナダガンご一家。
別れの日は近い…。
10月に入ると一家は1週間以上という、長い練習フライトの旅に出た。ようやく帰って来た日、待ちわびていたローラさんと再会するカナダガンご一家の様子。
そうして彼らはローラさんに最後の挨拶をすると、長い冬を暖かい地で過ごすため、南へと渡って行ったんだ。
「こんなことが起こるなんて、創造もしていませんでした。カナダガンたちとの間に、これほど強い絆がが結ばれるなんて。この経験は、私の人生観をすっかり変えてしまいました」
そう語るローラさん。冬の間カナダガンたちが恋しくて仕方がなかったようだが、春になると一家は毎年、ローラさんのもとに戻って来るようになったそうだよ。
そして去年、ヒナたちのうちの2羽がパートナーを連れて帰ってきたんだ。なんとあのパパには孫たちが生まれていたんだって。こうやってカナダガンたちとローラさんとの絆は、世代を超えて引き継がれていくんだろう。
今年も暖かくなったてきたから、そろそろまた一家そろってローラさんのところへ帰ってくるんだろうね。
ローラさん親子と戯れるカナダガンご一家。
Feeding & Playing w. a Family of Wild Canada Geese we Have Been Caring for Since Their Mother Died
edited by ruichan
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コメント一覧 (4)
野生動物に人間が介入して良いか判断は難しいけど、
特例として神様が認めてくれたのでは。
ローラさんが鳥たちの羽色に近い色の服を選んで
いるのも好ましい。
ヒナが多いということは、無事に育ちにくいんだね。
あのカナダヅルなんか1個か2個だそーだ。
結婚式に招待するレベルw
おとぎ話みたい。
私も、野鳥のお友だちが欲しい~。