知っての通り深海に棲む生き物たちの中には、我々の想像の斜め上を行くような、この世のものとは思えない形態を持つクリーチャーが数多く存在するんである。今日もそんな中から、透明な頭部を持つ不思議な魚、デメニギスくんをご紹介しよう。
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Macropinna microstoma: A deep-sea fish with a transparent head and tubular eyes
これがウワサのデメニギスくんである。頭部が透明になっているのがわかるだろうか。いったいなんだってこんなホラーなデザインになっているのだろう。
正面から見るとこんな感じ。二つ黒っぽいものがあるよね? 普通アレが目だろって思うよね? ところがデメニギスに限っては、アレは鼻であって目ではないのだ。
では目はどこだ?っていうと、透明な頭部の中にある緑っぽい丸いヤツ。アレが目なんだそうだよ。通常は上を向いていて、深海にわずかに届く光を頼りに、エサを探しているんだそうだ。
デメニギスという和名は出目+ニギスがもとになっているそうだが、なぜ出目かというと深海魚であるデメニギスくんは、地上に引き上げられた時に眼球が飛び出てしまっていることがあるんだそうだ。それで「出目」という名前がついたらしいよ。
普段は水深400~800メートルほどの、太平洋北部の亜寒帯水域の深海に生息しているデメニギスくん。この動画はカリフォルニア沖で撮影されたものだが、日本でも岩手県以北の海に住んでいるんだそうだ。
意外と視力はいいのか、捕獲しようとしてもきっちり逃げられてしまったり。
この異様な深海魚の映像には、視聴者のみんなも驚いたようで「フェイクだろ!」「CGIかと思った」「エイリアンプラネットだ…」などといったコメントが殺到していたよ。
体長は15cm前後と、意外と小柄なデメニギスくんだが、アップで夜中に登場されたら少々ビビってしまう自信はあるな。それにしても深海魚の異世界感はあなどれん。まだまだ海には不思議がたくさん残っていそうなので、さらにビックリさせてくれそうなクリーチャーの発見を、ワクワクしながら待ってみよう。
edited by ruichan
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コメント一覧 (3)
勝手に30cm以上はあるものかと思っていた