リスの赤ちゃんが木から落っこちて保護された、というお話はこれまでにもいくつかご紹介してきたけれど、今回ご紹介するのはニンゲンに保護されたあとで、お母さんリスが赤ちゃんを迎えに来たというお話だよ。
お母さんリスが迎えに来た話は先日もお伝えしたけれども、今回は保護した人がこのまま面倒を見る覚悟を決めたところで迎えに来たそうなんだ。さて、その一部始終を見てみよう。
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Man Rescues Baby Squirrel and Mom Comes Back For Him | The Dodo
インドの首都、ニューデリー郊外に住む写真家のラフール・シャルマさんは、ある朝自宅の玄関先で、リスの赤ちゃんを保護したんだ。どうやら、家の前の電柱にあった巣から落ちてしまったらしい。
赤ちゃんリスはぐったりとしていたが、ラフールさんの手の中で安心したようだったという。とりあえずスポイトを買ってきて、ミルクを与えてみたところ…。
お腹が空いていたのか、一心不乱にゴクゴク。ちなみにリスのお世話の仕方は、YouTubeの動画を大急ぎで見て参考にしたんだとか。
この可愛い赤ちゃんにメロメロになってしまったラフールさんは、ペットとしていっしょに暮らす決意をした。簡易的なおうちを作ってあげたり、友だちと相談しながらああでもないこうでもないと名前を考えたり。
何時間か経つと赤ちゃんは元気になって、ラフールさんの肩や腕を飛び回って遊ぶようになったそう。
玄関先でしばらくの間、そんな風に楽しく過ごしていたところ、1匹のリスがラフールさんに近付いてきたんだ。野生のリスが人間に近づいてくることはめったにない。
すぐにラフールさんは、このリスが赤ちゃんのお母さんだということに気づいたんだ。赤ちゃんの様子を確かめるかのように、何度も何度も触れたりキスをしたりするお母さん。
そうして、お母さんはラフールさんの指にそっと触れた。まるで「助けてくれてありがとう」と、お礼を言うかのように…。
もう一度ラフールさんに挨拶をすると、お母さんは赤ちゃんを抱え上げ、おうちへと帰って行ったんだ。
その光景を見て、涙が止まらなかったというラフールさん。嬉しいのと寂しいのとで、喉に何かがつっかえたような気分だったという。それでも「よかったね!」とリスたちに声をかけたラフールさんは、本当にやさしい人なんだね。
そしてそれから10日ほど経ったとき、ラフールさんの前にあのお母さんリスが現れたんだそうだよ。どうやらこの後も庭に餌を置いておくと、食べにやってくるようになったらしいんだ。
「赤ちゃんが僕のところから去ってしまったのは正直さびしかったけれど、お母さんのところへ帰ることができて、本当によかったと思っているよ。だってお母さんがくれる無償の愛情には、かなうわけがないからね」
コメント欄では赤ちゃんを助けてくれたこと、そしてお母さんのもとへ返してくれたことへの、感謝と称賛のメッセージがあふれていたが、ラフールさんは、
「生きとし生けるものがみんなこんな風に、お互いに思いやりを持って接していれば、世界はきっとステキな場所になるはずなんだ。今回のことは、僕の人生の中でも得難い最高の経験だったよ」と答えている。
ラフールさんとリスたちの別のお話はこちらから。
※リンクを加筆して再送(2021.9.23)
edited by ruichan
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コメント一覧 (4)
詩人ですね。
でも、私もあなたの想いに賛同します。