
以前マランダーでは、親を亡くしたサイの赤ちゃんの面倒を見るヒツジさんのお話を紹介したことがあったけれど、今回は同じように親を亡くしたゾウの赤ちゃんと仲良くなったヒツジさんのキャッキャウフフなシーンをご紹介するよ。
ヒツジさんはいっつも穏やかなイメージがあるんだけれど、だからなのかな、こういう時には適役みたいなんだよね。どんな感じに仲良しなのか、ぜひ映像を見て見よう。
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Sheep and Elephant are Best Friends
アフリカゾウのテンバのお母さんは、崖から落ちて死んでしまった。まだ小さなテンバは、ミルクをもらえなければ生き延びることができないけれど、群れにいる他のメスたちはテンバの面倒を見てくれることはなかったんだ。
南アフリカのケープタウン近くにあるシャムワリ野生動物保護区にあるリハビリセンターのスタッフたちは、テンバを保護し、無事に大きくなって野生に返すことができるときまで人間の手で育てることを決めたんだ。
テンバを保護するのは難しいことではなかった。だが、大変だったのはその後だ。母親を失い、知らない場所に連れて来られたテンバは、水以外の食べ物や飲み物を一切受け付けず、このままでは弱っていくばかりだった。

そこでスタッフが助けを求めたのが、スーパーヒツジのアルバート。テンバの新しいお友だちとして、遊び相手になり精神的な支えにもなってもらえたらと、テンバと同居させることになったんだ。

最初の出会いはハラハラさせるものだった。テンバはアルバートを追いかけまわし、アルバートは逃げるばかり。

柵の中にはアルバートのための避難場所が作られていた。追いかけっこにくたびれると、アルバートはここで一休みして、またテンバのいる広場に出て行って追いかけられて…って、あれ、嫌がっているんじゃないのかな?

どうやらお互いがお互いに興味津々で、追いかけっこをしながらお互いを観察していたらしい。1日もたたずに、テンバとアルバートはすっかり仲良くなってしまったそうだ。

毎日いっしょにお散歩に行き、いっしょに遊び、いっしょにご飯を食べる2頭。お昼寝の時もいっしょに過ごすよ。

ご覧の通り、すっかりいちゃいちゃ仲良しこよしになったテンバとアルバート。

「テンバとアルバートには驚かされました。ヒツジとゾウの友情を目にすることができたのは、本当に特別な経験でした。ゾウもヒツジも素晴らしい生き物たちですよ」と、彼らの関係を見守ってきた動物学者でジャーナリストのリンダル・デーヴィスさんは語っている。
テンバが保護されるシーンからの長めの映像はこちらを見てね。
A Match Made in Africa | National Geographic
残念なことに、ゾウのテンバはこの2年後、病気のためにお母さんのいる天国へと旅立っていったそうなんだ。すっかり大きくなって、野生に返すための準備を始めた矢先だった。きっと天国ではお母さんに、アルバートと過ごした楽しい時間のお話を、たくさん聞かせてあげたんじゃないかな。
アルバートはテンバが旅立った後も、リハビリセンターに遊びに来る他の動物たちと優しく遊んであげているそうだよ。
edited by ruichan
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