
ライオンというと、アフリカのサバンナを思い浮かべる人が大半だろう。だが、アジアの国インドにも、数は少ないがライオンたちが生息していることをご存じだろうか。今日はそのインドライオンたちに焦点を当てたお話をしようと思うんだ。
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VTV- LION FAMILY ON THE ROAD, JUNAGADH
この動画が撮影されたのは、インドのグジャラート州にあるジュナガルという街だそうだ。ここには歴史のある砦や寺院があって、バックパッカーがたまさかには訪れるけれども、いかんせん遠いので外国人が押し寄せる観光地というわけではない。
だがこのジュナガルに近いギル国立公園は、インドライオンが唯一生息していることで有名な場所なんだ。

インドライオンはアフリカのライオンに比べ、身体が一回り小さくて、たてがみが短いのが特徴なんだそうだ。最盛期にはインド亜大陸だけではなく、中東から地中海地域にまで生息地を広げていたらしいんだが、乱獲などでその数を減らし、今ではこのグジャラート州にしか存在しくなってしまった。

一時は15頭まで激減して絶滅の危機にあったインドライオンだが、ジュナガルにある繁殖センターで人工授精などの努力を続けた結果、2015年には500頭を超えるまでにその個体数を回復させている。

しかし、数が増えたライオンたちは、保護区を出て人間の住む町の中までやってくるようになってしまった。現在、ジュナガル近辺では家畜や人間が襲われて、犠牲になるという事件が増え続けているのだという。
インド政府はライオンたちを別の場所にも分散させて、一か所の個体数を減らそうという計画を立てているものの、なかなかうまく進んでいないようだ。ライオンたちのためにもなんとか早く手を打って、人間とライオンが共存していけるような環境を作り上げてほしいものである。
近隣の村で、ウシがライオンに襲われた映像を下に貼っておくので、関心のある方は見ていただきたい。殺されたウシも写っているため、閲覧注意(叫び声の音量にも注意)ということでお願いしておこう。
AMAZING PERILOUS VIDEO ! A LIONESS entered in VIRPUR village in the day and killed cattle at center
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コメント一覧 (3)
もし家畜が襲われても神への供え物だとライオンを怨まないらしいです
しかし他の地域になると、インドでは人食いトラの被害にあった方もいますし
猛獣に対して寛大ではなかったりするので難しいそうです
アフリカの雄ライオンみたいに飢え死にすることが少ないらしいです
保護センターが病気やケガしたライオンを治療したり育児放棄された子ライオンを育ててるみたいですしね
非常に狭い場所なので感染症による絶滅を危惧して分散させる計画はあるそうですが
猛獣に対してあまりよく思ってない地域もありますし
ライオンに「ここからここまでは人間の居住区だから入るな」と言ってもわからないし
難しいでしょうね
人里におりたクマやヒグマは基本的にほぼ全て駆除射殺だからな。