ベルリンに住むマレーンさんは、庭で野良猫たちに餌をやりながら世話をしていた。何匹もの猫が行き交う中で、1匹の個性的な小さな猫がマレーンさんの目を引いた。
その子猫には生まれながらにして後ろ足がなく2本足だった。しかし何を行うにも他の猫とは変わらない。歩き、走り、飛ぶ。ロケットと名付けられた2本足の子猫とマレーンさんの出会いの話を見てみよう。
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ロケットには生まれた時から後ろ足がなかった。しかし足りない足を使わずに動く方法をたった1匹で学んだのだ。
2本足の小さな猫を発見したマレーンさんはロケットを保護しようと試みる。マレーンさんが近づくや否や逃げ出してしまったという。
「ロケットは出会ったばかりのころ多分生まれて数週間といった小ささだったわ。シャイで、警戒心が強かったの。」
その後、猫用ご飯を与え信頼関係を築いてからロケットの保護に至った。
小さなワンダーキャット、ロケットにマレーンさんは驚かされることとなる。「2本足」と聞くと、動きが緩慢なのかと思いきや、ロケットは非常にうまくバランスをとりながら二本足と尻尾を使って歩き、他の子猫より素早く動くことすらやってのけたのである。
見知らぬ場所に連れてこられた初日のロケットはさすがに不安そうに鳴き声を上げていたそうだが、マレーンさんが一晩そばで根気強く話しかけ、何とか打ち解けてくれたという。打ち解けてからはロケットの本当の姿をたくさん見ることができたようだ。
ロケットは自分を拾ってくれたマレーンさんに対し、たびたび感謝と愛情を示し始めた。
「どこに行くにもついて来て、喉を鳴らして甘えるようになりました。」そしてついにはお腹を出してなでなでを要求するようになったのだ。
「ロケットは物によじ登ることもジャンプも、走ることもできますよ。」とマレーンさんは語る。ロケットのバランス能力はマレーンさんのお墨付きだ。
最近のロケットは人間用のベッドの寝心地の良さを気に入ったようで、マレーンさんが寝る時間になるといつもベッドに飛び乗って待ち構えているそうだ。
とにかく抱っことなでなでが大好きな甘えん坊なんだとか。
「やんちゃでいたずらっ子のロケットは先住猫によくちょっかいをだしていますが、2匹は仲良くやっていますよ。」とマレーンさん。
活動的なロケットは毎日走り回り、疲れ知らずのように動き回っているんだそうだ。
今年の5月でマレーンさんがロケットを拾ってから1年が経つという。2本足の小さかった子猫は1才になる。なんでも自分で行い、なんでもこなすロケットに度々驚かされているという。
椅子によじ登り、自分の椅子だと主張するロケットの様子。
ロケットと先住猫、マレーンさんの暮らしはインスタグラムでチェックできるよ。2本足の甘えん坊ワンダーキャット、ロケットの今後の成長を要チェックだ。
via:Two-legged Kitten Found in Yard Amazes Rescuers with What He Can Do... translated kokarimushi / edited by parumo
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コメント一覧 (9)
最初からないのであれば逆に不便でもないのか
動きの邪魔にならないし
身軽な分まだ動きやすいのかな
それにしてもハンデを物ともしない見事なジャンプ
逞しいなぁw
イギリスは猫の処分とかないんだろうか
リビアの荒野(猫の原種はリビアヤマネコ)でなら、生き延びることは不可能だっただろうけど、人間に保護されてしまえば、もう安泰だよね、良かったね。
人間はなかなかこうはいかないけど…
鼠の仲間も時々脳梗塞なんかを起こして半身麻痺になり、1日ぐらいはスクリューのように回転してるけど、大抵何日かでリハビリして歩けるようになるよ。寝たまま自分で餌や果物で栄養や水分補給をする。
壁伝いに歩いたり、同じ所をぐるぐる回ったりするが、最終的には不自由ながらも普通に歩いて暮らしていきます。頭の向きはなかなか治らないみたいだけどね、斜頸は残る子が多い。
…にんげんは、何で寝たきりになる人が沢山いるのかね❓とても不思議。
そして無いものに拘らずシンプルにひたむきに生きる逞しさ。
コレが神が創った最高傑作、「可愛い」に特化した至高生物か……( 絶句 )