以前、南アフリカのトラック野郎たちがゾウの赤ちゃんに水を与えて助けた話をお届けしたけれど、今日は南米ブラジルのトラック野郎が、タテガミオオカミに水をあげたという話をご紹介するよ。
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Caminhoneiro resgata Lobo Guara desidratado
ブラジルの中央部にあるサンタ・エレナ・デ・ゴイアスにお住まいのトラック運転手、ミルトン・ロドリゲスさんは、珍しい事態に出くわした。プリマヴェーラ・ド・レステという場所を運転していたとき、突然目の前を1頭のタテガミオオカミが横切ったんだ。
ミルトンさんはとっさにトラックを停めて撮影しようとしたんだが、タテガミオオカミはトラックの下にぐったりと横たわってしまった。当時、気温は約40度。強烈な暑さで弱っていたこのタテガミオオカミに、ミルトンさんは水を与えることにした。
「オレは食べ物は持っていなかったし、そもそもタテガミオオカミが何を食べるのかもわからなかった。ただ喉が渇いていたのは一目瞭然だったからね」
タテガミオオカミとは南米に生息するイヌ科の動物で、オオカミと名がついているものの、どちらかというとキツネに近い生き物なんだそうだ。
アマゾンの森林伐採が進むにつれて、この美しい生き物も住処をなくし、IUCNのレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている。家畜を襲うケースもあり、害獣として人間に駆除されてきたことも生息数の激減につながっているそうだ。
元気な姿はこんな感じ。
長い足と大きな耳が印象的なタテガミオオカミについては、以前カラパイアでも取り上げたことがあるので、よかったらそちらも見てほしい。
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コメント一覧 (7)
オオカミがぶっ倒れて本当に苦しそうだもんね。
多少元気取り戻してオオカミが走っていったあとの嬉しそうな運ちゃんの表情が素敵!
脱水症状になった狼」って書かれてるんだけど…
横にふったときはローリングシャッターのダメな面が露骨に表れてるのはわかるとしても、ずーっとプルプルしてるのは……