picasso-6_e

 パブロとピカソは生後10か月ほどの幼い兄弟犬だ。しかし困難を乗り切り、新たな犬生を歩み始めようとするその姿に、世界中から注目が集まっている。

 ピカソはピットブルテリアのミックス犬。ご存知の通り、ピットブルテリアを敬遠する人が少なくない。ピカソを除く他の兄弟犬たちは引き取り手が見つかったが、ピカソだけその個性的なルックスが原因でいつまでも里親が決まらないままだった。
sponsored links
sponsored links

net]

 ピカソはバックヤードブリーダーと呼ばれるプロとは言えないブリーダーによってカリフォルニアに持ち込まれた。しかしその風貌により引き取り手が見つからないだろうと判断され、すぐに安楽死リストに名を載せられることとなる。

 そんなピカソを引き取りに向かったのはオレゴン州の『Luvable Dog Rescue』という団体だ。主に引き取り手を見つけるのが難しそうな犬たちの動物の保護活動を行っている。

net]

 同じバックヤードブリーダーで引き取られたパブロもまた、不運にも無責任な里親によりのちにピカソが引き取られたのと同じ施設に持ち込まれることとなる。そしてパブロもまた安楽死リストに名を連ねることとなってしまった。

 それを知った保護団体『Luvable Dog Rescue』はすかさずパブロとピカソの2匹の兄弟犬を共に引き取ることを決意する。

 こうしてパブロとピカソは再会できることとなった。2匹が再会した様子を見ていた人々は、もう2度とこの2匹を引き離さないようにしようと決意したという。2匹は非常に穏やかで愛情深く、互いに必要としあっていて、今もなお人間を愛してくれているという。

net]

 「ピカソとパブロは兄弟でもあり親友のようにも見えます。離れていることを非常に嫌がるので、2匹は同じ里親に一緒に引き取ってもらう事を条件に里親を探しています。」と保護団体は語る。
 
 左がパブロ、右がピカソ
net]

 ピカソの上あごと下あごは大きくずれていて、歯があごに埋もれてしまっている状態だという。しかし顔の変形を除けばピカソは全くの健康体だそうだ。埋もれてしまっている歯は今後歯科手術を受けてから、パブロと共に未来の里親に渡される予定であるという。

net]

 現在、『Luvable Dog Rescue』ではすでに引き取り希望者の申し込みを開始したという。インスタグラムフェイスブックでは多くの人々がピカソとパブロの兄弟犬に注目しているという。
net]

 一方はその変わったルックスにより誰にももらってもらえなかったピカソ、一方で一度はもらわれたが捨てられてしまったパブロ。今後は2匹ともに、愛情あふれる家族のもと今までの分まで幸せな犬生を暮らしていけるはずだ。

via:No One Wanted This Dog Because He Looks A Little Different translated kokarimushi / edited by parumo

▼あわせて読みたい
それでも家族を感じていたいの。「手に負えないからもう飼えない」と捨てられたジャーマン・シェパードミックス犬ハム


同じ悲しみを経験したからもう離れないよ。寄り添い生きる二匹の犬、CCとチューバッカの物語


犬たちにも車椅子を!足が不自由な犬全てに車椅子を与える試み(ルーマニア)


「それでもまだ人間さんとお友達になりたい!」保護犬と一晩パジャマパーティをすると分かること


ぼくが君の目になってあげるから大丈夫!両目を失ったアメリカン・エスキモードッグを導く親友ポメラニアン