人間と動物では、見えている世界が違う。カラパイアでも何度か取り上げてきたテーマだが、何度見ても動物たちの瞳を通した視界というのは、非日常的で興味深いものである。今日はマランダー的に、その視覚の違いを比較した記事をご紹介しよう。(関連記事1、関連記事2)
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1.人間は3つの錐体※を持っているが、犬には2つしかない。彼らは青と黄色は見えるが、赤と緑は見ることができない。犬の視覚は色盲の人間の視覚とやや似ているところがある。
※錐体とは、色を感じる細胞のこと。人間は光を見たときに、この細胞からの刺激で色を判別する。人間には赤錐体、青錐体、緑錐体の3種類の錐体がある。
2.サメは色を認識することはできないが、水中で物を鮮明に見ることができるという、素晴らしい能力を持っている。
3.多くの魚が、人間にはない紫外線の受容体を持っている。興味深いのは、魚はサメのようにモノクロの世界を見ているわけではないということだ。
4.ほとんどの蛇は、目と鼻の間にあるピット器官のおかげで、赤外線を認識することができる。この能力が彼らを素晴らしい追跡者かつハンターたらしめているのだ。
5.イカは人間よりもぼやけた視界を持っており、色の区別はできない。
6.ハエの複眼には、何千もの独立した個眼があり、広い視野を確保している。
7.鳥は4種類の錐体細胞を持っている上に、紫外線を見る能力も持っている。彼らは人間に比べて、より鮮やかな世界を見ているのだ。
8.ミツバチは赤色を見ることはできないが、オレンジなど赤に似た色は認識できる。彼らにはまた、紫外線を認識する能力があり、受粉の用意ができた花を見分けるのに役立っている。
9.蝶の複眼は、コンピューター上のピクセルによく似た12,000~18,000の個眼の集合体である。ひとつひとつが集まって視野の広さを確保している。
10.人間が180度のスパンでしか周りを見ることができないのに対して、猫は200度のスパンを持っており、より視野が広い。また、彼らは人間よりも多くの桿体細胞を持っているため、暗いところでも物がよく見える。猫の視界は我々よりも鮮やかさに欠けるが、周囲の動きを敏感に察知することができる。
How Animals See The World
via:Look At The World Through The Eyes Of Animals (10 pics) translated ruichan / edited by parumo
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