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 映画「ギルバート・グレイプ」やハチ公をモチーフにした「HACHI 約束の犬」などの作品で知られるラッセ・ハルストレム監督の新作「A Dog's Purpose(原題)」は犬視点から見た輪廻転生の物語として前評判が高かったが、嫌がる犬を無理やりプールに入れる動画が公となり、全米の愛犬家から反発が集まりついにプレミア上映が中止になったという。

 
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A DOG'S PURPOSE' TERRIFIED GERMAN SHEPHERD FORCED INTO TURBULENT WATER | TMZ

 原作は『野良犬トビーの愛すべき転生』という作品で、主人公のトビーが生まれ変わり自分の生きていく意味や理由を探る物語で、全米の愛犬家が注目していた。

 しかし米芸能サイトのTMZが発表した撮影最中の動画を見て戦慄が走った模様。それもそのはず、プールに人口的に作られた濁流を前に怯えるジャーマン・シェパードを無理やり飛び込ませようとする様子が動画には映っていたのだ。

 「温水だから大丈夫だよ。」や「水の中に入れちゃえば落ち着くよ。」という声がすぐに聞こえてくる。しかしジャーマン・シェパードは体を踏ん張り、全身で拒否を示しているが、多数の人間たちにはかなわず結果としてプールに入れられてしまう。動画後編では犬がプールの流れに流されている様子も映っており、トレーナーの「もうやめてください。」という声や「カット!カット!」という関係者の声も聞こえる。

 本来ならば人間と犬との結びつきを描く美しい物語となるところを、撮影の裏側で虐待が行われていたことに、愛犬家たちは激怒し、撮影の間の動物の扱い方に大きく疑問を抱いているという。

 制作会社によると「動物たちの安全を確保するべく極めて厳しい規定に従っていた」ということ、そして撮影に参加したジャーマン・シェパードのヘラクレスは「今現在健康」だということが発表されている。