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 日本にも寒波がやってくる季節となったが、ロシアの寒さは日本の比ではない。先日マランダーでは、人間の赤ちゃんを寒さから守った猫の話をご紹介したが、今回は同じロシアで、寒さのあまりに凍りついて動けなくなってしまった猫が、人間によって救出された模様をお伝えしよう。 
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Frozen Kitty Gets Second Chance

 この事件が起こったのは、2016年の11月、ロシアのチェリャビンスクという街だという。といってもピンとこない人が多いかと思うが、2013年に隕石が落下した場所といえば、覚えているお友だちもいるんじゃないかな。

 猫の救助に当たったのは、ダマスク鋼のナイフの製造販売をしているセルゲイ・バラノフさんだ。猫は凍った地面に貼り付いてしまっていたが、ゆっくりとぬるま湯をかけて氷を溶かし、救出することに成功した。

 凍りついて動けなくなっていた猫。
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 ぬるま湯をかけて、氷を溶かしていく。
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 あと少し!
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 救出に成功!
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 猫は生後7~9ヶ月ほどと見られ、獣医に抗炎症剤を与えられたあと、その日のうちに歩くことができるようになったそうだ。尻尾に軽い凍傷はあったが、地面に貼り付いていた足にはケガもなく、すっかり元気になったという。

 このニュースはSNSで拡散され、セルゲイさんはテレビニュースに出るなど大きな話題となった。そして事件から1週間後、猫は地元の女性に引き取られ、第二の猫生を歩むことになった。

 猫は「ションカ」という名前をもらい、里親の元へ…。
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 ションカは種族的にはサイベリアンとも呼ばれるシベリア猫で、忍耐強いのが特徴だそうだ。プーチンさんから秋田県知事に贈られたことでも有名になったよね。厳寒の地から届いたとっておきの暖かいニュース、どうだったかな。ションカがこれからずっと、暖かな人達に囲まれて幸せな生活を送れるように祈りたいと思う。