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 ウーパールーパーといえば、あの顔の両脇にエラのある生き物というのはすぐに思いつくだろう。しかし、その成長の過程を見たことのある方は少ないのではないだろうか。今回は生まれたばかりのウーパールーパーが、大きく育っていく姿を記録した動画をご紹介しよう。
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Growing axolotls

 実は「ウーパールーパー」というのは日本での商品名であり、和名としては「メキシコサラマンダー」「メキシコサンショウウオ」が正式のものである。まあ、飼ってる人の間では、英名の「アホロートル」とも呼ばれたりするのだが、これは原産地のナワトル語で「水の犬」を意味する言葉なんだそうだ。

 知ってのとおり、ウーパールーパーはサンショウウオの仲間、つまり両生類である。このような愛らしい姿なのは、幼形成熟(ネオテニー)といって、幼生の姿のままで大人になるから。乱暴に言えば、オタマジャクシのままでカエルにならずに成長が終わってしまうようなもんなんである。

 孵化して間もない姿は、オタマジャクシに近い。
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 昔、サンショウウオの一種を孵化させて育てたことがあるんだけど、たしかに幼生のうちはウーパールーパーにそっくりな姿をしてたっけ。ある日突然宇宙人グレイのような、陸に上がった姿を見せられて、ちょっぴりビビった記憶がある。

 手足が生えて、ウーパールーパーらしくなってきた。
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 ウーパールーパーの人気が不動のものとなっているのは、この子供の姿のまんまというのがカワイイもの好きな我々の琴線に触れたのはもちろんだが、アホロートルという名前は「アホ」だからついたんじゃないかと、半ば本気で思ってしまうようなその微笑ましくも脱力させてくれる仕草にもあると思うんだ。

 すっかり大きくなったが、姿は幼体のまんま。
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 師走も押し詰まった今日このごろ、世知辛い世の中に癒しを求めているお友だちがいたら、ぜひペットショップなどでこの子たちと見つめ合ってみることをオススメしてみたい。