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 クリスマスといえばサンタクロースに注目が集まりがちだが、サンタクロースの相棒トナカイを今回は見てみよう。今回ご紹介する人たちはサンタさんよりトナカイを知り尽くしてるかもしれない。

 旅行写真家のジョエル・サントス氏がモンゴルに住むトナカイ遊牧民の少数民族ツァータンの生活に密着撮影した。モンゴルの大自然やトナカイと人の共存する神秘的な世界の映像美に引き込まれること間違いなしだ。
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Reindeer Herding In Snowy Mongolia

 モンゴル最北部に住むツァータン民族は、トナカイを放牧しトナカイとともに暮らす民族である。「ツァータン」という言葉にはモンゴル語で「トナカイを飼う人、持つ人」という意味があるという。

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 ツァータンたちは「オルツ」と呼ばれる移動式住居で移動しながら生活している。そんなツァータン族に密着取材するべく、ジョエル・サントス氏がモンゴルへやってきた。ロシアとの国境近くの森林地帯だ。
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 彼らの先祖はロシア、トヴァ共和国のトヴァ民族。つまりツァータン族はトヴァ民族の血を引いているという。そんな彼らはトヴァ語で会話するとのこと。

 お乳、そしてチーズを提供してくれるだけでなく交通手段でもあるトナカイは人々にとって貴重な家畜であり、大切な家族の一員なのである。

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 ツァータンの子供たちは2歳ごろになると皆、トナカイの扱い方や乗り方の訓練を始めるのだそうだ。
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 トナカイの皮は衣類や靴を作るのに活用し、角を使って様々な道具を作る。
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  そして彼らはトナカイの糞さえも、余すことなくストーブの燃料として活用して暮らしているのだ。この小さなストーブはテント内を暖めるための暖房器具としてだけでなく、調理器具としても使われている。

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 プロのカメラマンによりツァータン族の生活が密着撮影されたのは初めてのことなのだそうだ。そしてツァータン族は初めてのドローンを目撃した。

 多くの少数民族と同じように現在、ツァータン族は危機に瀕している。近代化の波、そして狩猟への厳しい制約により40世帯数百人ほどのみが伝統的なツァータン族として暮らしているという。

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