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 ジャーマンシェパードのミックス犬、ハムは自分の家が大好きだった。だけど今はもう家には帰りたくない。それには理由がある。ニューヨーク、ホワイトプレインズにあるハムの家にはもうだれも住んでいないからだ。ハムはたった1匹で誰もいない家に暮らしていた。
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 ハムにももちろん元飼い主の存在はある。元飼い主は現在ハムがいる家のすぐそばの新しい家に引っ越してそこで生活しているという。元飼い主曰く、ハムは「あまりにも手がかかる」のだそうだ。

 動物保護団体でボランティアをしているリサ・ハートさんはこのあまりにも孤独なハムの話を聞き、心をとても痛めたそうだ。

 「ハムに会えばみんな好きにならずにいられないはずです。会えばきっと分かります。彼はすごく心根のいい犬なんですよ。」とハートさんは語る。

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 ハートさんによると、ハムの以前の飼い主はK9(警察犬部隊)に務めていた人間なのだという。ハムは妙にしっかりとしつけられているのが見て取れるのだそうだ。

 ハートさんがハムのことを知ったのも、ハムの以前の飼い主が「シェパードのミックス犬を飼いたい人はいないか」と聞いて回っていた時に耳に挟んだという。そこでハートさんは元飼い主の「脱走はするし、家じゅうが抜け毛でいっぱいになるし手に負えなくなってしまった。」というあまりにも身勝手な言い分を聞かされたのだそうだ。

 その後ハムに次の家が見つかるまではハムは元飼い主たちの新しい家に住むことになった。しかし家の中ではなく、家の外でじっと座って、家族が出たり入ったりするのを静かに見つめているのだそうだ。

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 リサさんは「私が里親になれたらいいのですが、私の家にいる犬たちのうちの1匹が以前シェパードに噛まれたことがあり、シェパードを見ると取り乱してしまうんです。」と声を震わせていた。

 ハムに里親が見つからなければ、このままではハムは「手に負えない犬」とされた犬たちが送られるシェルターに行くことになってしまう。なのでリサさんは必死にハムの新しい家族を探しているのだ。

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 そんな危機的な状況をハムも本能的に察知しているのだろう。ある日ガソリンスタンドでリサさんといるときに、ハムが突然吠え続けたのだという。リサさんが止められないほどに吠えたのだ。それを見たリサさんは「私も感じているようにハムも何かがおかしいって分かってるんだなと思いました。」と語る。

 もちろんこんなことは絶対におかしいはずだ。けして邪悪な犬でないハムには当然家族が必要なはずだ。ハムの抜け毛も含めハムという犬を丸ごと愛する家族が住む家が必要なのだ。

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 「私はハムのためにちゃんとした家を見つけてあげたいのです。一時的な仮の住まいでなく、安心して過ごせる家庭を。」

 リサさんはFace Bookで近況を更新しているようだ。

 ハムにとって非常に寂しく悲しい出来事が立て続けに起きてしまったが、この記事にはこんな運命に負けじと懸命に立ち向かうハムにたくさんのエールと近隣に住む里親希望の人々からコメントが集まっていた。これからハムの新たな犬生が始まるであろう。

via:Dog Hates To Go ‘Home’ — Because It’s An Empty House With No Family translated kokarimushi / edited by parumo

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